有限会社 上成工業

上成工業の強み OUR ADVANTAGES

未来への継承 SUCCESSION

土間施工の歴史と、上成工業の歩み。

左官職人の歴史は古く、大工と並んで日本古来より続く職業です。一方で、コンクリートを扱う土間施工は、国内での歴史はまだ70年ほど。戦後、コンクリート建築が日本で主流になったことに伴って発展してきた仕事です。私自身は17歳の時、当時まだ新しかった土間施工の世界に入り、それから50年以上、職人ひとすじ。まさに日本における土間施工の歴史とともに歩んできた人生でした。モルタルからコンクリートが主流になり、一部の手作業に機械化が導入され、私たちの環境も少しずつ進化してきました。しかし、職人としての原点は変わりません。コンクリート建築に欠かせない技術として、土間施工のニーズが高まっている現在こそ、より多く優秀な職人の育成する必要性を感じています。

    • 職人を輩出しつづける
    • という使命

    アメリカに研修に行った時、土間左官の職人の地位が日本よりずいぶん高いことに驚きました。コンクリート建築の基礎をつくる土間職人のニーズはどんどん高まっているのですが、経済が豊かになり、少子化が進んだ現在の日本では、職人という仕事を選んで就く人がなかなかいません。そんな中でも、半世紀以上の実績を持ち、熟練の職人が多数在籍している上成工業は、気づけば業界の老舗企業として、ちょっと名の知れた存在になりました。
    私が考えているのは、自分たちだけではなく、業界全体の発展です。職人がもっと楽しく、豊かに働ける環境をつくり、職人になりたいという人たちを増やしたい。今こそ、業界の活性化のためにも、私たちが後進の育成する重要性を感じています。

    • パイオニアであり革新派
    • すべては職人の未来のために

    通常、職人というものは徒弟制度に支えられており、先代の技術をそのまま次世代に受け継ぐことで歴史を重ねていきます。どの分野でも名工と呼ばれる人物が同じ地域から誕生するのは、そういった背景があるからです。しかし、私には、兄弟子というものがいません。この世界に入った当時は、土間施工という仕事は、まだできたばかりの新しい仕事でしたから、自分たちがパイオニアになるしかない。そのため常に自分で考え、試行錯誤しながら、施工技術を実践していく毎日でした。
    しかし今思えば、それが良かったと思います。上成工業が開発した「JS工法」「JPS工法」は従来のコンクリート仕上げの概念を覆すと言われています。パイオニアであった我々が、今は技術革新にも貢献している。そのことに、面白さと将来性を実感しています。さらにこの特許工法は、短期間での職人の育成にも役立ちます。業界すべての土間職人の将来性をより豊かなものにする。それがこれからの当社の使命です。